― お金の健康の第一歩 ―

「お金を増やす方法」についての情報は、世の中にあふれています。
投資、節税、副業、FIRE……。

しかし、精神医療の現場で人の人生を長く見てきて、
はっきり言えることがあります。

お金の不調の多くは、
「収入」よりも「支出」から始まる。

支出は、お金の健康の基礎体力です。
そしてその健康の先にこそ、「お金を活かす人生」があります。


「貧すれば鈍する」は、現実に起こる

「貧すれば鈍する」という言葉があります。
お金に余裕がなくなると、人は判断力を失いやすくなります。

  • 目先の安さに飛びつく
  • 将来を考えない選択を重ねる
  • その場しのぎを繰り返す

結果として、
ますますお金に困る循環に入ってしまう。

これは意志の弱さではなく、
人間の心理として自然な反応です。


お金に困らない人の共通点

お金に困らない人は、
必ずしも高収入とは限りません。

彼らに共通しているのは、

  • 支出を「無意識」にしない
  • 使う前に、一度立ち止まる
  • お金を“感情のはけ口”にしない

つまり、
支出との付き合い方が健康的なのです。


支出管理は「お金道」の第一歩

幸福道には、
「心・体・お金・環境」という四つの柱があります。

その中で「お金」は、
支出管理から始まると考えています。

なぜなら、
支出は日々の行動そのものだからです。


支出には三つの形がある

支出は、大きく次の三つに分けられます。

1️⃣ 投資

  • 将来の自分を豊かにする
  • 知識・健康・人間関係への支出
  • 時間をかけて価値が育つ

2️⃣ 消費

  • 生活に必要な支出
  • 衣食住、日常の楽しみ
  • 適切なら問題はない

3️⃣ 浪費

  • 一時的な快楽だけで終わる
  • 後に何も残らない
  • 感情処理としてのお金の使用

問題は、
浪費そのものより、浪費を自覚しないことです。


消費にも落とし穴がある

「これは必要だから」という理由で、
実は過剰な消費になっているケースは少なくありません。

  • ストレス解消の買い物
  • 周囲に合わせるための支出
  • 惰性で続けているサービス

消費と浪費の境界は、
本人の意識次第で簡単に曖昧になります。


価値は「お金・時間・エネルギー」で考える

支出を評価する際、
次の三つの軸で考えてみてください。

  • お金:金額に見合っているか
  • 時間:時間の使い方として妥当か
  • エネルギー:心身を消耗していないか

この三つがそろって初めて、
その支出は「生きたお金」になります。


結論:置くな! 活かせ!

お金は、
貯めるためだけにあるのではありません。

かといって、
使えばいいわけでもない。

大切なのは、

置くな。
活かせ。

お金をどう使うかは、
あなたがどんな人生を生きたいか、
その姿勢そのものです。


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