木材、モルタル、コンクリートなどさまざまな建材の防水性を高めることで知られる「強力防水一番(日本特殊塗料)であるが、今回は、その高い防腐性、防カビ性と、素材の良さはそのままで、色のつかない特性を生かせる場所に使用してみた。
台所シンク、洗面所シンクの排水口は水と有機物に常に晒されているため、雑菌とカビの温床となっている。また浴室の床は当然ながら、壁の下部は物理的な理由から常に水で濡れていることが多い。このため、浴室に使われている塩ビ鋼板の劣化や剥がれを避けることができない。
油性塗料になるので、それに必要なものは言うまでもないが、実際に使用してみて、新たに用意した方が物がこちら。
①ゴム手袋
②マスク
揮発する特有の匂いがあり、その匂いは半日くらい続くことは覚悟した方がよい。また使用した刷毛や器具を洗浄するのにシンナーなどを使うことを考えると、①ゴム手袋、②マスクは健康管理上あった方が望ましい。さらに換気するために扇風機などあると良いかもしれない。
<使用する前に注意すること>
①強い防水性能があるため、再塗装する可能性がある場所には使用しないことが望ましい(塗装の必要のない素材むき出しのものにはGood!!)。
②素材によっては変質する可能性があるので、全面塗装する前に、目立たない場所で試験的に塗布して、問題がないか確認する(金属、陶器は問題なく使用可能だった)。
③汚れや水気は塗装する前にしっかり除去しておく。
<使ってみた印象>
塗装する前の処理がたいへんであったが、塗装は刷毛、歯ブラシ、場所によってはスプレーを使ってやれば、あっという間に終わる。半日もすれば匂いもなくなり、何よりも驚くのは、素材の様相がまったく変化しないこと。塗ったのかどうかも分からない。しかし防水、撥水性能は確かなので、防カビ効果は大いに期待できるように思われる。
半年後に、その効果を改めて報告しようと思う。